気づきニスト

「指示通りやるけれど、どこか他人事」——組織に潜む『静かな退職』への処方箋

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「指示通りやるけれど、どこか他人事」——組織に潜む『静かな退職』への処方箋

「お願いした業務はミスなく完璧にこなす。定時でキッチリ帰り、波風も立てない。一見すると文句のつけようがない優秀な社員……なのに、なぜか職場に漂う『冷めた空気』にモヤモヤしたことはありませんか?」

今、多くの企業で課題となっているのが、離職はしないものの心は会社から離れ、必要最小限の仕事しかこなさない「静かな退職(Quiet Quitting)」と呼ばれる働き方です。

経営者や人事担当者の皆様からは、「ハラスメントと言われるのが怖くて深く踏み込めず、最低限の業務指示しか出せていない」「指示通りの作業はやるが、自発的な提案や挑戦を一切してくれない」という切実な声をよく伺います。お互いに「無難な距離」を保ち続けた結果、職場がいつの間にか冷ややかな作業場と化してしまうのです。

心理学には、人の内発的な情熱を引き出す要素として「自律性(自分で選んで動いている実感)」「関係性(人や組織と繋がっている実感)」を挙げる知見があります(自己決定理論)。

「静かな退職」を選ぶ社員は、決して怠けているわけではありません。「指示された通りにこなす安全な枠組み」の中に身を置くことで自分を守りつつも、心の奥では「自分の意思で仕事を動かす手応え」を失っている状態です。単なるタスク消化の毎日は、実は社員にとっても成長実感が得られない不完全燃焼の時間なのです。

冷めた空気を再び温かなエンゲージメントに変える第一歩は、業務管理の対話から「意思を引き出す対話」へのシフトです。

明日からの1on1や面談で、タスクの進捗確認の後に、ぜひこんな問いをひとつ投げてみてください。

「今週の仕事の中で、少しでも『自分の考えで工夫した』と思える瞬間はあった?」

業務の「成果」だけでなく、本人の小さな「自律(意思)」に光を当てること。i-テクセンスは、そんな血の通った対話を通じて、個人の輝きと組織の持続的な成長が美しく織りなされる未来を、皆様と共に全力で探求してまいります。

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