コラム

労務・コンプライアンス関連

「せっかく給料上げたのに…」賃上げラッシュの影で揺れる社員の心と、人事の処方箋

「経営陣を説得して、過去最大の賃上げを実現したぞ!」と胸を張ったのも束の間。現場からは「他社より少ない」「で、自分はどう評価されたの?」と冷ややかな反応…。社長からは「給料を上げたんだから文句ないだろ」と言われ、現場からは不満をぶつけられる。板挟みになり胃を痛めている人事・総務ご担当者様も多いのではないでしょうか。「ラーメンの麺を大盛りにしたのに、スープがぬるいと怒られた」かのようなこの理不尽さ。実は今、昨今の賃上げラッシュの裏側で、非常に多くの企業が直面している課題です。
評価・制度関連

社員の「心の内」見えていますか?キャリア丸投げの恐怖

問題」と放置することは、実は「優秀な人材の流出」という最大のコストを生んでいる可能性があります。会社が仕組みとして社員のキャリア形成を支援するメリットは絶大です。モチベーションの向上:「会社が自分の将来を考えてくれている」という安心感と信頼が生まれます。人材の定着(離職防止): キャリアの行き詰まりによる突発的な離職を防ぎます。組織の活性化: 社員が自律的に学ぶ風土が根付き、全体の生産性が向上します。キャリアの定期健診「セルフ・キャリアドック」そこで有効なのが、厚生労働省も推進している「セルフ・キャリアドック」という仕組みです。カタカナで少し堅苦しく聞こえますが、要は「キャリアの定期健康診断」のようなもの。私たちが年に一度健康診断を受けるように、社員が定期的に「キャリア研修」を受けたり、「専門家との面談」を通じて自身の働き方を見つめ直す機会を、会社が制度として提供するのです。「また面談か……」と社員にウンザリされないコツは、これが「評価面談」や「業務指導」ではないと明確に伝えること。専門家を交え、「本人が主役」として安心して未来を話せる場にすることが成功の鍵となります。
気づきニスト

なぜ、あの人はいつも楽しそうなのか?〜日常を「宝の山」に変える思考法〜

どんな環境でも楽しそうに仕事をしている人は、特別な才能があるわけではありません。他の人が見過ごしてしまう日常の些細な変化や、自分自身の心の動き、顧客の言葉の裏にある本音といった「サイン」**に気づく力が、ずば抜けて高いのです。私は研修の場で、いつも「世の中、気づいたもん勝ちですよ」とお伝えしています。そして、この言葉にはもう一つの意味があります。それは「築いたもん価値」です。
育成・研修関連

「こんなはずじゃなかった」に寄り添う。若手のリアリティショックを和らげるOJTの「翻訳力」

せっかく採用し、期待を寄せていた若手社員から突然切り出される退職の意思。人事・総務担当の皆様にとって、これほど心が痛む瞬間はありませんよね。入社前に抱いていた理想と、入社後に直面する現実とのギャップに戸惑う「リアリティショック」。実は、早期離職の多くの裏には、このショックによる静かな心の磨耗が隠れています
育成・研修関連

【キャリコン挑戦記】「この質問、タイミング合ってます?」社内アドバイスに感謝しつつ、養成講座も残すところあと1日!

受講する前に先輩方から「キャリコンの養成講座は、終わってからが大事なんだよ」と聞いていましたが、まさに今、その言葉の意味を身をもって実感しています。講座で学ぶ知識やスキルはあくまで基礎。そこからどう深めていくかは、講座が終わってからの自分次第なのだと痛感する日々です。
評価・制度関連

「仏の上司」と「鬼の上司」?評価の甘辛ばらつきを防ぐ「ものさし」の整え方

2. 「甘辛調整会議(キャリブレーション)」を開催する評価を最終決定する前に、各部門の評価者が集まってすり合わせを行います。「なぜこの評価にしたのか」を他部門のリーダーに説明し合うことで、自分たちのものさしのズレに自ら気づくことができます。
評価・制度関連

見えない部下をどう評価する?リモートワーク時代の「プロセス評価」の極意

PCの稼働ログを細かく追うのは、ただの「監視」であり、お互いの信頼関係を損ねます。そうではなく、週に一度の短い1on1などで、部下自らにプロセスを語ってもらう仕組みを作りましょう。「今週、業務を進める上で一番工夫したことは何?」「滞っているプロセスや、サポートが必要な部分はある?」
気づきニスト

「変わりたいのに変われない」現場の謎。組織を動かすのは大改革ではなく、そっと置かれた「一歩の勇気」

番犬に気づかれない「最初の一歩」から経営者や人事の皆様が本当にすべきなのは、大きな背中を押すことではありません。社員が「失敗しようがない」と思えるほど極小の「最初の一歩」を、一緒に見つけてデザインしてあげることです。「まずは1分、隣の席の人に声をかけてみる」 「会議の終わりに、1つだけ感じた違和感をメモに書いてみる」
D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)関連

アンコンシャス・バイアスを「悪者」にしない ―― 違いを力に変えるための『自己認知』

「研修をやったら、かえって社内がギスギスしてしまったんです」ある人事ご担当者様から、こんな切実なご相談をいただいたことがあります。近年、多様性を活かす組織づくりの第一歩として、多くの企業で「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」研修が導入されています。しかしその後、現場で「それ、バイアスじゃないですか?」「そんな言い方は偏見だ」と、お互いを監視し、萎縮し合う「言葉狩り」のような空気が生まれてしまったというのです。誰もが生き生きと働ける組織をつくろうと、日々一生懸命に人と組織に向き合っている皆様だからこそ、こうした予想外のきしみは本当に心苦しいものですよね。実は、脳が生き残るための「正常な機能」結論からお伝えすると、アンコンシャス・バイアスは決して「排除すべき悪者」ではありません。心理学の視点から見ると、これは脳が日々流れ込む膨大な情報を瞬時に処理するための、きわめて正常な「効率化のシステム」なのです。「この人はベテランだからこうだろう」「若いからこうだろう」と過去の経験から自動的に推し量ることで、私たちの脳はエネルギーを節約しています。つまり、生きるために脳に備わった「誰にでもある当たり前の機能」であり、これ自体をゼロにすることは不可能なのです。
育成・研修関連

【キャリコン挑戦記】「ただ聴く」がこんなに難しいなんて。初めての心理カウンセリングロープレで気づいた、私の大いなる勘違い

「解決しようとする自分」を手放すこと。それが、私が見つけた最大の課題です。クライエントが本当に話したいことは何か。 表面上の出来事の奥にある、どんな気持ちを理解してほしいと思っているのか。自分の頭の中にある「解決策」を探すのをやめて、もっと純粋に「相手の世界」を知ろうとすること。自分の「聞きたいこと」ではなく、相手が「話したいこと」に耳を傾けること。