【連載コラム・後編】制度のその先へ。個の力を引き出す「帰属意識(Belonging)」
前編では「公平性(Equity)」によってスタートラインを揃える重要性をお伝えしました。後編では、DEI&Bの最後のピースであり、組織のエンゲージメントを左右する「Belonging(帰属意識)」に焦点を当てます。
どれほど公平な制度(Equity)が行き届いていても、職場で「ありのままの自分を出したら浮いてしまうかもしれない」「自分は単なる数合わせで採用されたのではないか」と不安を抱えていては、人は本来の能力を発揮できません。
Belongingとは、「自分はこの組織の一員として歓迎されており、自分らしくここにいていい」という情緒的な安心感のことです。これは「心理的安全性」と深く結びついており、異なる視点からの意見を気兼ねなく発言できたり、失敗や弱みを隠さず相談できたりする組織風土があって初めて醸成されます。
DEI&Bの実現は、人事制度の構築というハード面だけでは完結しません。「目の前の同僚がどのようなサポートを必要としているか」「会議で取り残されている人はいないか」といった、一人ひとりの日常的な配慮と想像力というソフト面の積み重ねが必要です。
一律の支援から「個に寄り添う配慮(Equity)」へ。そして「誰もが自分らしくいられる居場所(Belonging)」へ。日々のコミュニケーションを、今日から少しだけ見直してみませんか。



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